久しぶりにパンプスを履いたら足が痛くなったのは、足が弱ったから?という質問を戴きました。
先日相談の中で、パンプスを履いたら足が痛いのは足が弱ったから? という質問を戴きました。
久しぶりにパンプスを履いたら足が痛くなったという経験がある方は多いですね。
パンプスを履かなくなった理由として多いのは、「仕事が変わった」「退職した」「妊娠した」などです。そして、数年の間隔をあけて、またパンプスを履くようになったときに、以前はなかった足の痛みを感じるようになります。
以前はパンプスを履いていて、確かにここ数年はスニーカーばかり履いていたけれど、沢山歩いていたから足は弱っていないと思う。でも、痛いということは、「足が弱くなったのか?」又は、「足が変わってしまったのか?」というふうに、原因が分からずに不安になってしまうのです。
パンプスを履くようになった理由は、「仕事で履かなくてはいけなくなった」や、「また履きたくなった」などさまざまですが、この相談は1年通じてとても多いです。
全てではありませんが、足が弱くなったというのは、たいていの方に当てはまります。
では、実際に何が弱くなるのでしょうか。
弱くなるのは筋力なのです。でも、沢山歩いていたのだからそんなはずない思うことでしょう。しかし、人の筋力というのは、角度ごとに鍛えられます。
どういうこと?ですよね。
例えば、肘を、40度に曲げた状態でギブスで固定し、固定されたまま力いっぱい肘を曲げようとしても曲がりません。でも、力は入っているから、筋トレはされているわけです。等尺性収縮と言います。
そうすると、肘を40度曲げたところでの筋力が上がりますが、他の角度はそれほどでもないのです。
これを、今回の条件に置き換えてみます。
ヒールを履いて歩いていたときと、スニーカーで歩いていたとき。
「背伸びをした状態で身体を支えていた」ときと、「普通に歩いていたとき」
足を使っていた角度が違っていますね。
つまり、ヒールを履いていた頃は、少し背伸びをした状態のまま、歩いている最中の接地の衝撃を受け、立っているときはその背伸び姿勢をキープしていたのですが、スニーカーになると、接地の衝撃を受けるのは踵で、立っているときには特別な姿勢ではない。
結構な違いがあると思いませんか?
つまり、ヒールの高さによる角度での筋力が弱ってしまったと言えます。
そのヒールの高さによる背伸びの角度を長時間維持することが困難になってしまい、支えきれなくなった分の負担を色々なところに分散させることになり、その結果として痛い場所が出てきてしまうというわけです。